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「運転者」感想|不機嫌になるってカッコ悪いから、自分の機嫌は自分で取る

運転者 感想 読書
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正直、私は結婚式のような「大金が飛んでいく行事」が、あまり好きじゃない…。ゴメンナサイ…。

興味がないのに、100万円単位でお金が出ていく。
見積もりを見るたびに、イライラしていた。(カッコワルイけど、正直な気持ち)

1年前まで学生だった私は、常に金欠だった。
預金通帳には、いつも数千円しか入っていなかった。

40km離れた彼女の家に行く交通費が出せず、
何度か自転車で会いに行ったこともある。

そんな自分が社会人になって、ようやく貯金ができた。
福利厚生に恵まれたのもあり、この1年で200万円ほどたまった。

もうすぐ結婚する。すごくうれしいし、幸せなことだ。
でも――
1年間節約して、やっとのことで手に入れた『余裕』を、
あまり興味のない行事で「奪われる」と思ってしまっていた。

だから、結婚式の見積もりを見るたび、
その金額に驚き、不機嫌になってしまう。

そんなとき、私は 『運転者』 という一冊の小説に出会った。

小説『運転者』について

主人公は修一。
歩合制の保険営業に転職したものの、なかなか成績が上がらない。
ある日、担当顧客の大量解約をくらい、どん底に落ちる。
「来年は給料が大幅にカットされることだろう…」

キャンセルしなければならない、妻の楽しみにしていた海外旅行…。
中学に上がり、不登校気味になった娘…。

金銭的にも精神的にもボロボロの中、
修一は「運」を「転ずる」――そんな不思議なタクシーに出会う。

物語は、彼が「タクシー運転手」との出会いをきっかけに、
少しずつ人生を好転させていく話だ。

修一は、まさに「最高に不機嫌な状態」から始まる。
そんな彼が変われた理由。
それは、人生を好転するために、まず 「自分の機嫌」を変えた からだった。

運転者 感想

今の世の中、多くの人の「基本姿勢」が不機嫌じゃないだろうか?

「いつも機嫌よくいよう」
「自分の機嫌は自分でとろう」

そんな言葉はよく聞くけれど、実際はすごく難しい。
仕事に追われ、余裕がなくなり、人にイライラしてしまう。

だけどこの物語は、
そんな“当たり前に不機嫌になってしまう自分”がいることに、気付かせてくれる。
「それでも、今日一日だけは上機嫌で過ごしてみようかな」
そう思わせてくれる優しさと力強さがある。

100万部突破も納得の、大ヒット小説。
きっと多くの人が、修一の姿に“自分”を重ねたのだと思う。

「上機嫌でいる」ということの意味

この小説で、特に私に刺さったのは、
「常に上機嫌でいること」の大切さについてのメッセージだった。

でも、ここで言う「上機嫌」は、
楽しいことが“起きる”のを期待することじゃない。
楽しい出来事を“待つ”ことでもない。

本書ではこう書かれている。

上機嫌でいること=おこることを楽しむと決めること。

私はこれを読んで、ハッとした。
自分の中にない考え方だったからだ。

今までの私は、
「友達と話していて楽しいとき」
「試合で勝ったとき」
「人気店に並ぶことなく入店できたとき」
そういう“いいこと”があったときは、機嫌が良くなっていた。

逆に、楽しくないことが起きれば、すぐ不機嫌になる。
「何も面白くないから、機嫌が悪くなるのは当然でしょ」と思っていた。

でも、「自分は興味がない、つまらない」と思っていることでも、
それを好きって思っている人はいる。
その人に対して、「どこが面白いんだろう?」と興味を持つことはできる。

どんな出来事が起きても、

  • それを楽しもうとする姿勢
  • 興味を持つ姿勢

が大事なんだと、反省した。

運転者 感想

「何事も楽しむと決める」ことで、ちょっとだけ変われた気がする

『運転者』を読む前の私は、
「大金を払うこと=『せっかく貯めた自由』を“奪われる”こと」だと感じていた。
だから興味のない行事には、どうしても前向きになれなかった。

でも今は、ほんの少しだけ見方が変わった気がする。

上機嫌でいるためには、
「これは損か得か」で物事を判断するんじゃなくて、
「面白そうかどうか」「興味が持てるかどうか」という視点に変えていくことが大切らしい。

私は、結婚式にそこまで興味がない。
でも――
そのイベントを「楽しみにしている人」には、興味を持てる。

彼女がどんな思いでドレスを選んでいるのか、
親がどんな気持ちで当日を待っているのか、
そういうことに目を向けると、
「面白そうかも」と思えてきた。

なにより、彼女がドレスを選んでいる姿は、すごく楽しそうだし、
ドレス姿はこの世で一番かわいい。

大金を使うイベントも、
ただの“出費”ではなく、
「運」が「転ずる」チャンスかもしれない。

それを教えてくれたのが、この小説だった。

いままでごめんね。


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追記:男として修一に憧れた

もう一つ、この本がくれたギフトがある。

それは、夢の持ち方についての気づきだ。

修一は、物語の中で「自分のルーツ」を知り、
やがて“自分+他人のため”の夢を持つようになる。

覚悟を決めて、昼も夜も働くことを決意するシーンがあるのだが、
その姿に、男として心から憧れた。

私も「頑張ろう」と思えた。
最近は朝5時に起きて、自分の夢に向かって動き始めている。

この本がくれた「夢の持ち方」には、
稲盛和夫さんの名著『生き方』とも通じるものがある。
利他の心を持ち、夢を持って生きる――
そんな人生を、少しずつ“運転”していきたいと思えた。

かいちょー

20代、筋肉サラリーマン。
大好きな彼女との時間を満喫しています。
週末は一緒に新しい場所へ出かけるのが定番で、友人からもよくデートスポットを尋ねられます。
「行ってよかった!」という声をたくさん聞くうちに、もっとたくさんの人に素敵な場所を紹介したいと思うようになりました。
このブログでは、そんな経験を活かして、二人の時間をもっと楽しく過ごせるような情報を発信していきます。

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